2020.06.27

暑い夏を涼しく「緑のカーテン」で省エネ、エコ生活

電気料を減らして、家計にやさしく毎日、蒸し暑い日が続いています。これから暑い暑い夏本番!!明るい日差しを部屋に取り入れることは、生活する上で大切なことでも陽射しが入りすぎると、暑い夏は大変!!室内の温度が上昇してしまいます。そこで、この日差しを遮るために、窓の外や壁面に張ったネットなどに「ゴーヤ」や「ヘチマ」「アサガオ」などのツル性の植物を這わせて「緑のカーテン」をつくってみませんか?窓や建物を覆って、カーテンのような役割をするので「緑のカーテン」と呼ばれています。自然の力を利用した夏場の暑さ対策、省エネルギー対策になります。

でも「緑のカーテン」って本当に効果があるの?

たくさん茂った葉が、窓から入る直射日光をさえぎるので、室内温度の上昇を抑え
お部屋を涼しくしてくれます。
建物に直接日が当たりにくくなるので、外壁や窓ガラスに熱をためることも少なく
屋外の気温が室内の温度に与える影響を抑制します。
また地球環境の観点から言っても、近年懸念されているヒートアイランド現象の緩和にも役立ちます。
たくさん茂った葉は土の中の水分を吸い上げ、葉からを蒸発させる「蒸散作用」が周りの熱を奪い温度を下げるからです。しっかりと水をあげると冷却効果を期待出来るようです。

実際に電力会社の省エネの実証結果に出ています。
緑のカーテンと同じような効果のあるものが、「ヨシズ」や「すだれ」
しかし「ヨシズ」は熱を反射しないのに対し、緑のカーテンは熱をほとんど反射します。ヨシズは熱の25パーセントくらいしかカットできませんが「緑のカーテン」は60パーセントほどの熱をカットできることが分かったのです。
またエアコンの消費電力も「緑のカーテン」のある方がない方に比べて消費電力が少なくなっています。節電率は全て20パーセントを上回り、平均30パーセントの節電効果のあることが実証されています。30%節電とはすごい効果なんです。
実際に緑化されている部屋としていない部屋で温度変化を計測したところ、最大で3.8度、平均でも1.7度室温が低かったという実験結果が出ています。1.7度違えばかなり体感温度は違います。ですからエアコンなど冷房機器の使用を抑えることができて、省エネになるのです。

「部屋が暗くなる?」「水やりは面倒?」

もちろん何事にもデメリットはあります。熱をためない、そのために光を遮断したり反射したりするわけですから、部屋の中が影になり暗くなることはいなめません。でも西日をシャットアウトしてくれたり、見た目の涼しさや風にゆれる葉音は本当に気持ちを癒してくれます。
また水やりはしっかりと、直接外壁に植物を這わすと、壁面が保持する水分量や水の滞留時間が増すため、雨水の水質によっては壁などの劣化が促進されることが考えられます。できれば外壁に直接這わさず、支柱などを立てる方が良いようです。
エアコンの室外機周辺の設置も避けることをおススメします。熱交換効率の低下や火災の原因になったり、逆に消費電力を増やしてしまうことがあります。

まとめ

建物の外部で熱を遮る、ということが大きく室温に影響く
手間をかけるのが難しかったり、コストのことを考えて「ヨシズ」や「すだれ」で代用するのもひとつ。
でも、生きた植物は花が咲けば、私たちの気持ち癒してくれますし
たわわに実った新鮮なゴーヤやきゅうりは収穫して料理に使えます。
そして子どもたちの夏休みの観察、宿題、生き物を育てるいい機会
何より、忘れていた何かを想い出させてくれるかも
是非、家族で「緑のカーテン」に挑戦してみてください。
「ゴーヤチャンプル」だけでなく、新しいレシピも!!

北山建築編集部

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