『家相』は古代中国で生まれ
日本には奈良時代に入ってきたと言われています。
家相を気にする人は気にします。
老若男女問わず、重視する人は大変重視します。
そして、ウサン臭い一面も持ち合わせています。
利便性もウサン臭さもどちらも持っているのが家相で
しばしば大変複雑にが語られるのも家相です。
家づくりに関わっていると家相の話題は避けては通れないので
私も昔(20代の頃)にずいぶん研究もしました(笑)
さて、私なりに家相を整理するとこうなります。
* 家相ってシンプルなものなんだ!!!
* 人が幸せに積極的に生活していく為に理論立てをする手段なんだ!!!
シンプルな気持ちで家相を読み込んでいくと
家相には理にかなっていることが たくさんあるのです。たとえば
『南に空き地のある敷地は吉』
南に空間があると、南面に開口部(窓)を取ることが出来ます
そこからは光が入り、暖かさ、明るさを獲得できます。
そして風通しも獲得でき、家がジメジメするのを防ぎます
高温多湿の日本の風土では特に有効です。
『床の間は北か西に据えるのが吉』
床の間が取り付く面はたいてい壁になります。
そして、その反対側の面が開口部(窓)になります。
開口部を南や東に取ろうとすると、床の間の向きは
北や西になります・・・住居学的にも理にかなっています。
その他、あげるとキリがありませんが、
人がより快適に生活できるように語り継がれたのが家相の本質だと
私は考えます。
ちなみに昔、風水師から聞いたことによると
『100%家相にかなう家は絶対無理。60%かなえばかなりOK!』
ということです。家相のプロでもこう言うのです(笑)
そして『家を風通しよく、清潔にすることが基本』と付け加えていました。
家相はたしかに奥の深いものではありますが
こういった家相の本質をふまえて、あくまでも前向きに
(ポジティブに)考えていくことが重要だとも考えるのです。
※ 写真は私が30年程前に買った本。
清家清という建築の大先生の著書です
この記事を書いたスタッフ
藤谷智史
私が建築を志したきっかけは小学3年生の時、自宅の改修工事でした。
その時完成した自分の勉強部屋に感動したことが、私の建築人生のはじまりでした。
私の仕事の原点は東京の設計事務所です。
建築家 吉田桂二に師事し、建築実務、そして家づくりの基本を学びました。
2003年秋『想ほーむ』誕生と共に北山建築に入社。
『想ほーむ』の住宅ブランドの立ち上げから関わり現在に至ります。
現在はお客様の『家づくり相談総合窓口』として活動中。