2025.09.28
「絶対に後悔のない家になるに違いない」…そう確信して過ごした日々でした。
W様邸お客様の声

北山建築 想会のみなさまへ
本日の引き渡し式にご多忙の中、スタッフのみなさまにお集まりをいただきましてありがとうございます。
こんなにステキな家にしていただきました。まずは、お礼を申し上げます。
さて、ここには建築年数不明、増築に増築を重ねた家が建っておりました。
私たちの祖父が建て、母が育った家ですから、古い部分は百年近く経っていたのではないかと思われます。
そんな家ですから地震があればきっと倒壊家屋として、新聞の一面を飾れるような感じでした。
しかし、そこには、苦労して建てたであろう祖父の思いが詰まっていたはずですし、五年前に亡くなった母との思いでもたくさんありました。
ですので、夏は暑く、苦手な虫が出たり、冬は家の中でも吐く息が白いという家でしたが、私にとっては愛着のある家でした。
そんな家を壊して、新しい家を建てるという話を聞かされた時には、嬉しさ半分、寂しさ半分でした。
大半の方は、家を建てるにあたり、その準備期間として少なくとも何か月かの時間があるかと思いますが、
うちには暴走する人物が一名おりましたので、一気に話が進められ、今日に至ったような感じです。
そんな私の気持ちはさておき、新しい家を目の前にしまして、北山建築さん、想由会の皆さんには感謝の一言です。
素人の書いた図面を尊重し、これからどんな暮らしをしたいか、図面に起こして色をつけていただきました。
村山さんをはじめ、山下さん、関岡さん、四方さん、篠崎さんといった若いセンスと豊かな知識を持った皆さんから、細やかなアドバイスをちょうだいし、
並走していただき、私たちが迷走しないように導いていただきました。
今の世の中、簡単にあふれるほどの情報を瞬時に得ることができますが、いざ自分たちの理想を「ひとつの形」にするとなると、
情報の多さが反対に迷走の原因になりますし、ちぐはぐな選択になってしまします。
そこを皆さんにうまくコントロールしていただきました。
図面から形に、測量、解体業者の方から始まり、たくさんの職人さんに入っていただきました。
それは私の想像以上で恥ずかしながらこんなに多くの技術者、職人さんに携わっていただくのかと驚いた次第です。
週に二・三回は現場にお邪魔をしておりました。色んな職人さんがみえるのだからと、お話を聞かせていただく機会もありました。
その中で想由会が掲げてみえることが単なる言葉、形だけではなく、どの方々も現場で実践されていることが素晴らしいと感じました。
現役時代の姿は知らないのですが、私たちの祖父も職人でして、晩年、使ってきた道具を神棚さんにあげ、道具を大切にしていた人でした。
職人のみなさんも、道具を丁寧に扱い、常に現場を整理整頓されていたことが印象に残っています。
こういった志や技術のある方々に、かかわっていただけたことをありがたく感じた次第です。
「おうちノート」でのご連絡もありがたいシステムでしたし、ずっしりと重く厚いファイルは良い思い出となりました。
また上棟式には北山社長、専務をはじめたくさんの職人さんにも立ち会っていただき一生の思い出となりました。
建築中のこの数か月は、地域の方から「北山さんはなぁ、昔から腕の良い職人さんやったからなぁ、ええとこ選んだなぁ」
「北山建築さん、うちの子供のところもそうなんさ」
「北山さんやろ、そりゃ間違いないわ」
「ここに来る職人さん、気持ちのええ人ばっかやなぁ」
そんな言葉を毎日のようにかけてもらっていました。
こういう言葉をかけてもらう度に「絶対に後悔のない家になるに違いない」…そう確信して過ごした日々でした。
思い出の詰まった家はなくなりましたが、今日ここに、こんなに素敵な家を完成させていただきました。
きっと亡き祖父や母も一緒に喜んでくれていると思います。
北山建築さん、想由会のみなさんに感謝しながら、これからの時間を丁寧にこの家で過ごしたいと今、改めて思っている次第です。
このような嬉しい今日ですが、皆さんと離れてしまうことが寂しいです。
一人の人間が、人生で何かしらの接点を持つ人の数はやく三万人だそうです。そのうち親しい話をする人の数は三百人だそうです。
今回ご縁をいただきましたみなさんには今後の訪問を通してその三百人になっていただけましたら嬉しいです。
もっと簡単に、手短にお礼を述べるはずが…本当に感動する家づくりをしていただきましたので、感謝の思いがこの長さになってしまった訳でして…どうかお許し下さい。
本日はありがとうございました。
令和七年八月吉日