なぜカタログで選んだ設備が新築で「古臭く」見えてしまうのか
多くの家づくり検討者は、設備単体のカタログを見て「これは便利そう」「デザインもいい」と判断します。しかし、住宅のデザインは「空間全体との調和」で決まります。単品ではおしゃれに見えても、日本の住宅に長年採用されてきた「ありふれた部材」を選ぶと、脳がそれを「実家の記憶」と結びつけてしまい、新築の新鮮さが損なわれてしまうのです。
新築でも「実家感」が出てしまう設備・仕様7選
カタログで見ると機能的で魅力的に見えるものの、採用することで一気に生活感が出てしまうポイントを挙げます。
1. 昔ながらの「木目調」玄関ドア
凹凸の多いデザインや、濃いブラウンの木目調ドアは、多くの住宅で採用されてきた王道スタイルです。しかし、これが家の顔になると、どうしてもひと昔前の住宅という印象を与えがちです。シンプルで無機質な素材や、マットな色味を選ぶことで、現代的な外観に生まれ変わります。
2. 存在感が強すぎる「キッチン吊り戸棚」
収納力を優先して設置した吊り戸棚が、視界を遮り空間を圧迫することがあります。特に背の高い戸棚は、キッチンを閉鎖的に見せ、古めかしい印象を与えます。可能な限り見せない収納や、オープンシェルフを採用して「空間の抜け感」を意識することが重要です。
3. フチが目立つ「白いサッシ」
内観のサッシ枠を白の樹脂サッシにすると、経年変化で黄ばみが目立ちやすく、デザイン的にも主張が強すぎて空間のノイズになります。黒やグレー、あるいは壁紙に馴染む色を選ぶことで、窓枠の存在感を消し、インテリアを格上げできます。
4. 昔ながらの「既製品の折り戸」
クローゼットや収納の扉に一般的な既製品の折り戸を採用すると、どうしても事務的な印象になります。天井高まであるハイドアや、壁紙と一体化する造作扉を採用することで、建具の存在感を消すのが最近のトレンドです。
5. デザインが主張する「分電盤や換気扇」
壁の目立つ場所に設置されたプラスチック製の露出型分電盤や、型番が目立つ換気口は、新築の美観を大きく下げます。設計段階で「目立たない場所への移設」や「カバーでの隠蔽」を相談することが、プロっぽい仕上がりに繋がります。
6. 色がバラバラな「スイッチとコンセント」
部屋の壁紙に対して、スイッチプレートだけが真っ白なプラスチックだと、悪目立ちします。壁紙の色に合わせたマットな質感のプレートに変えるだけで、家全体の質感が驚くほど洗練されます。
7. 昔ながらの「和室の縁付き畳」
和室を取り入れる際、昔ながらの縁(へり)がある畳にすると、どうしても昭和の住宅感が強まります。今は縁なしの琉球畳が主流です。色味を工夫し、縁をなくすだけで、モダンで落ち着きのある空間に様変わりします。
後悔しないための対策:素材と色の「引き算」が重要
新築を洗練させるための極意は「情報を減らすこと」です。
FAQ:よくある質問と回答
Q:便利だからこそ採用したい設備がある場合はどうすればいいですか?
A:隠す工夫をしましょう。例えば、キッチン収納は「引き戸で隠す」、コンセントは「家具の裏や低い位置に配置する」など、視線に入らない工夫をすることで機能と見た目を両立できます。
Q:予算を抑えつつ高級感を出すには?
A:目線が止まる場所(壁や床、ドア)にはこだわり、見えない場所や収納内部はコストを抑えるメリハリが有効です。全ての設備に高級品を求める必要はありません。
次にとるべき行動
- 内見会(完成見学会)に足を運ぶ:モデルハウスだけでなく、実際に人が住むリアルな家の色使いや素材の合わせ方を確認してください。
- 「色数」を3色以内に絞る:壁、床、建具の色を3色以内に抑えると、空間に統一感が生まれ、古臭さが激減します。
- 担当設計士に「生活感を消したい」と伝える:カタログを見せるだけでなく、施工事例を見ながら「この雰囲気は嫌い」「これは良い」と具体的に共有しましょう。
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7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


