なぜ突然、住宅設備が手に入らなくなるのか?
住宅業界では、過去のコロナ禍やウッドショック以降、何度か深刻な設備不足の波が訪れています。一見、特定のメーカーや時期の問題に見えますが、実は住宅供給の仕組みそのものに原因が隠れています。
グローバルサプライチェーンの脆弱性
現代の住宅設備は、一つのパーツを海外の特定の工場に依存しているケースがほとんどです。一つの国で政情不安や災害、パンデミックが起きれば、その先の組み立てラインがすべてストップします。「たった一つの小さな部品が届かないだけで、トイレや給湯器全体が出荷できない」という事態は、今の住宅供給体制では珍しいことではありません。
在庫を持たない「ジャスト・イン・タイム」の限界
日本の住宅メーカーや設備メーカーは、効率を重視し、過剰な在庫を持たない「ジャスト・イン・タイム」という手法を長く採用してきました。これによりコストを抑えてきましたが、一度供給網にトラブルが生じると、在庫がないため即座に「販売停止・納期未定」というカードを切らざるを得ないのです。
振り回されないための「賢い家づくり」3つの対策
「設備が入らないから家が完成しない」という悪夢を避けるためには、施主側にも防衛策が必要です。
1. 複数の選択肢(バックアッププラン)を準備する
打ち合わせの段階で、必ず「もしこの設備が入らなかった場合、代替品はありますか?」と担当者に確認しましょう。特定のメーカーの特定の型番に固執しすぎると、トラブル時に逃げ場がなくなります。複数のメーカー、あるいは同等グレードの別製品を事前に把握しておくことが、精神的な余裕につながります。
2. 設備選定のタイミングを前倒しする
納期が不安定な時期は、着工してから設備を決めるのでは遅すぎます。契約前や着工のかなり早い段階で、主要な設備(給湯器、キッチン、トイレなど)の選定を済ませ、早めに発注をかけるスケジュールを住宅会社と共有しましょう。
3. 「何が起きても住める」状態を想定しておく
万が一、設備が遅れた場合の補償について契約前に確認することも大切です。例えば、「仮設のトイレや給湯器を無償で設置してくれるのか」「工事の遅延に対する保証はどうなっているのか」をあらかじめ書面や口頭で確認しておくことで、いざという時のトラブルを回避できます。
FAQ:よくある疑問にお答えします
Q. なぜ担当者は納期問題を事前に教えてくれないのですか?
A. 住宅メーカー側も、メーカーから急に通達が来るケースが多く、正確な情報を掴むのが難しいという事情があります。ただし、誠実な担当者であれば「今はこういう状況なので、納期に注意が必要な設備はこれです」と事前にリスクを説明してくれます。
Q. 今から家を建てるのは危険でしょうか?
A. 危険ではありません。ただし「何があっても大丈夫なように、リスクを分散する」という意識が必要です。設備だけでなく、建築資材や職人の確保も含め、余裕を持ったスケジュールを組むことが最大の防衛策です。
次にとるべき行動
- 契約前の住宅会社に「最近の納期トラブルの実例」を聞く
隠さず現状を教えてくれる会社は、トラブルへの対応力も高い傾向にあります。
- 代替品リストを作ってもらう
打ち合わせ中であれば、「もし今選んでいる設備が半年後に廃盤・品薄になったら、何に代えるか」を今のうちに話し合っておきましょう。
- 完成時期に「ゆとり」を持つ
工期をぎりぎりに設定すると、わずかな遅れが引越しに直結します。余裕のある引渡しスケジュールを最初から組み込むことをおすすめします。
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7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


