なぜ20畳あっても狭く感じるのか?
図面上の畳数だけで広さを判断するのは非常に危険です。特にLDKは生活の中心となるため、キッチンや通路スペースを含めた「有効面積」が重要になります。空間を広く見せるためには、視覚的な開放感と、実際の動線のスムーズさという2つの側面から間取りを考える必要があります。
20畳でも狭く見える間取りのNGパターン7選
空間を分断したり、視線を遮ったりする間取りは、実際の広さを損なう原因になります。ここでは、特に注意が必要な7つのポイントを紹介します。
1. 廊下が長すぎてリビングが圧迫されている
LDKにアクセスするために長い廊下を設けると、その分リビングの床面積が削られます。廊下は単なる通路であり、生活空間としては機能しません。廊下を極力減らし、リビングを通路として活用する「廊下レス」な設計が、空間を広く見せる近道です。
2. 家具が視線を遮っている
リビングの中央に背の高い家具を配置したり、部屋を区切るような位置にソファを置くと、視線が突き抜けず圧迫感が生まれます。特にリビングの入り口から窓際まで、遮るものがない「視線の抜け」を作ることで、実際の畳数以上に広く感じさせることができます。
3. キッチンが独立している
キッチンが壁で完全に囲まれている場合、リビング側からは狭く感じられます。対面式キッチンであっても、吊り戸棚が視界を遮っていませんか?背面に収納をまとめるなどして、空間全体を一つの大きな箱として捉える工夫が必要です。
4. 窓が小さすぎる・位置が悪い
光の入り方は広さに直結します。窓が小さかったり、高い位置にしかないと、室内に影ができやすくなり閉塞感が漂います。天井まである大きな窓を採用し、外の景色を室内に取り込むことで、視覚的な広がりを生み出しましょう。
5. 色の使いすぎと多すぎる照明
壁紙や床の色がバラバラだと、空間にノイズが生まれ、実際よりも狭く感じます。ベースカラーを統一し、照明もダウンライトを活用して天井をフラットに保つことで、すっきりとした開放的な空間になります。
6. 収納が足りず物が溢れている
どんなに広々としたリビングでも、床に物が置いてあれば狭く見えます。特にリビング周りの収納は重要です。「リビングに置くもの」を明確にし、壁面収納を活用するなどして、常に床を広く見せる工夫をしましょう。
7. 下がり天井や垂れ壁の多用
デザインとして取り入れられる「下がり天井」ですが、配置を誤ると空間を圧迫します。特にリビングの中央で天井が下がると、視界が分断され、部屋全体に天井が低く感じる圧迫感を与えてしまいます。
FAQ:よくある質問
Q1. 20畳のリビングを広く見せるための最低条件は何ですか?
一番大切なのは「視線の抜け」です。入り口に立った時、窓の外まで視線が遮られずに届くような家具配置を心がけてください。
Q2. 収納と広さはどちらを優先すべきですか?
収納不足は散らかりの原因となり、確実に部屋を狭く見せます。広さを確保しつつ、壁面収納やデッドスペースを活かした収納設計を組み込むのがベストです。
次にとるべき行動
間取り図を眺めているだけでは、実際の空間の広さを把握するのは非常に困難です。以下のステップで、失敗を防ぎましょう。
- メジャーを持ってモデルハウスへ行く: 20畳のリビングがあるモデルハウスを実際に歩き、自分たちの生活動線をシミュレーションしてください。
- 家具のサイズを書き込む: 気になる間取り図に、今使っている(あるいは購入予定の)家具のサイズを正確に書き込んでみてください。
- プロに動線設計を依頼する: 三重県で注文住宅を建てるなら、収納や動線に強い地元の工務店に「視線の抜け」や「開放感」を重視した提案を依頼しましょう。
理想のマイホームは、図面上の数字ではなく、そこでどう過ごすかという体験から作られます。今回紹介した7つのポイントを参考に、後悔のない間取りづくりを進めてください。
関連トピック(元動画)

7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


