住宅のプロが「あえて提案しない」設備8選とその理由
家づくりにおいて「標準装備だから」「みんなつけているから」という理由だけで採用を決めるのは危険です。ここでは、コストパフォーマンスや実用性の観点から、あえて選ぶ必要がないと言われる設備と、その理由を明らかにします。
1. 24時間換気システムの「全熱交換型」にこだわりすぎる
全熱交換型は高性能ですが、本体価格が高く、数年ごとのフィルター交換費用や将来的な機械の更新コストも馬鹿になりません。三重県の気候であれば、シンプルな第一種換気や、メンテナンスコストを抑えた換気方式の方が、トータルの出費を大幅に下げられるケースが多いです。
2. 掃除の手間が増える「複雑な造作棚」
リビングやキッチンに造作で棚を作り付けるとオシャレに見えますが、ホコリが溜まりやすく、掃除のハードルが上がります。現在は、可動式のシンプルな棚や、後から自分で選べる収納家具を活用する方が、模様替えやライフスタイルの変化に対応しやすく、結果的に管理が楽になります。
3. 電気代が重なる「電気式床暖房」
足元から暖かい床暖房は魅力的ですが、電気式はランニングコストが非常に高いのがネックです。今、プロが提案するのは「高気密・高断熱化」による室温の安定です。家全体の断熱性能を上げれば、床暖房に頼らなくてもエアコン1台で十分に暖かく過ごせます。
4. 故障のリスクが高い「ビルトイン浄水器」
キッチンに組み込まれた浄水器は、専用カートリッジの交換を忘れてしまいがちで、故障時の修理費も高額です。あえてカウンターの上に置く浄水器や、蛇口一体型のシンプルなものを選ぶことで、交換作業を簡単にし、故障時のリスクを最小限に抑えるのが賢明です。
5. 意外と使わない「室内物干しワイヤー」
見た目がスマートで人気ですが、実際にワイヤーを張って洗濯物を干すと、生活感が出すぎてリビングが狭く見えることがあります。今は、あえて洗面脱衣室を広めに取り、ガス乾燥機や専用のランドリールームを設ける方が、家事動線もスムーズで満足度が高いという声が多く上がっています。
6. お手入れが面倒な「造作洗面台」
タイルや木材を使ったオリジナルの造作洗面台は素敵ですが、水ハネによるシミやタイルの目地の汚れは避けられません。最近のトレンドは、メンテナンス性の高い既製品をベースに、鏡や照明でおしゃれに仕上げる「ハイブリッド型」です。
7. 劣化が目立つ「天然木のウッドデッキ」
憧れの天然木ウッドデッキは、定期的な防腐処理を行わないと数年で腐食してしまいます。三重県は湿気も多いため、維持管理を考えると「樹脂製」や「タイルデッキ」の方が、初期投資はかかっても長期的なコストパフォーマンスは圧倒的に優れています。
8. 意外と電気を食う「シーリングファン」
吹き抜け空間にあるシーリングファンは、高い場所にあるため掃除が困難です。ホコリが溜まると空気を汚す原因にもなります。サーキュレーターを床置きする方が、必要な場所に必要なだけ風を送れるため、掃除も簡単で非常に効率的です。
賢い家づくりのための代替案まとめ
上記の設備を避けることで、浮いた予算をどこに充てるべきでしょうか。プロがおすすめするのは、以下の「建物自体の性能」への投資です。
- 断熱性能の向上(断熱材や窓のグレードアップ): 一度施工すれば将来にわたって電気代を節約できます。
- メンテナンス性の高い外壁材: 塗り替えの頻度を減らすことで、20年、30年後の修繕費を劇的に削減します。
- ライフスタイルに合わせた間取り設計: 設備を減らした分、将来の家族構成の変化にも対応できる余裕のあるスペースを確保しましょう。
家づくりに関するFAQ
Q:予算を抑えるためには、どこを一番優先すべきですか?
A:建物自体の性能(断熱・気密)です。目に見える設備は後から交換できますが、断熱性能は後から変更するのが困難だからです。
Q:オプション選びで失敗しないためのコツは?
A:「その設備は毎日使うか?」「汚れたら誰が掃除するか?」と自問自答することです。便利そうに見えて、実は手間が増える設備は避けるのが鉄則です。
Q:三重県の気候で特に気をつけるべき設備はありますか?
A:湿気対策です。換気システムのメンテナンスのしやすさや、外壁材の耐候性を重視することをおすすめします。
次にとるべき行動
- 今の住宅プランを見直し、「維持費」がかかる設備が含まれていないかチェックリストを作る。
- 住宅会社に「この設備は将来どんなメンテナンス費用がかかるか?」を率直に質問する。
- 浮いた予算を「断熱性能」や「長持ちする素材」に回せるかシミュレーションしてもらう。
理想の家は、豪華な設備の数ではなく、家族が心地よく、経済的な不安なく暮らせるかどうかで決まります。ぜひ、この視点を持って担当者と話し合ってみてください。
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7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


