2026.07.15

【断熱材やコーキングが入らない?】ナフサ不足で起きる引き渡し遅延・追加請求のリアルと失敗しない住宅会社選びを解説します

なぜ今、住宅業界で「ナフサ不足」が深刻なのか

住宅の建築現場では、実は石油精製の過程で生まれる「ナフサ」が深く関わっています。これはプラスチック製品や化学製品の原料となる重要な物質です。近年の世界情勢やエネルギー価格の変動により、このナフサの供給が不安定になると、そこから精製される住宅建材にも連鎖的に影響が及びます。

具体的にどんな建材が足りなくなるのか

特に影響を受けやすいのが、樹脂を多用する部材です。具体的には以下のようなものが挙げられます。

  • 断熱材:壁や屋根に入れるウレタン系などの断熱材は、樹脂原料を多く必要とします。
  • コーキング材:外壁の継ぎ目や窓枠の防水に使われる部材も、供給が止まると雨漏りリスクに直結するため、工事がストップします。
  • 配管・設備機器:樹脂製の給排水管や、ユニットバス、キッチンなどの住宅設備も影響を受けます。

これらの部材が納品されないと、どれだけ優秀な職人がいても現場は止まってしまいます。その結果、完成予定日がずれ込み、最悪の場合は追加費用が発生するという不条理な事態が起きているのです。

工期遅延と追加請求、契約書の落とし穴

「資材不足で追加料金が発生します」という通知が突然届いたら、誰でもパニックになるはずです。しかし、契約内容によっては、法的に「施主側が負担しなければならない」と定められているケースも存在します。

契約前に必ず確認すべきポイント

多くの建築請負契約書には「物価変動による契約金額の変更」に関する条項(スライド条項)が含まれています。多くの住宅会社は良心的に対応してくれますが、一部の会社では、この条項を盾に不当な上乗せを要求することがあります。

  • 契約書の内容を必ず読み合わせる:資材高騰時、どこまでの費用を会社が負担し、どこからが施主負担なのかを契約前に確認しましょう。
  • 延滞金の扱いを明確にする:引き渡しが遅れた場合の損害賠償や、賃貸住宅の家賃補填についてどのように取り決めているかを担当者に聞くことが重要です。

信頼できる住宅会社を見抜く3つの視点

三重県エリアで家づくりを成功させるためには、会社の規模よりも「リスク管理能力」と「情報開示の姿勢」が何より重要です。

1. 現場の在庫管理能力

優良な住宅会社は、資材不足が予見された時点で早めに発注をかけたり、複数の仕入れルートを確保したりしています。「急な欠品」を理由に責任を逃れる会社は、経営の計画性に疑問符がつくこともあります。

2. 不都合なことも伝えてくれるか

本当に信頼できる会社は、工事が遅れる可能性がある場合、完成予定のギリギリではなく、できるだけ早い段階で施主に相談に来ます。誠実な会社ほど、現状を包み隠さず伝え、代替案を一緒に考えてくれるものです。

3. 三重県エリアでの施工実績と地場との繋がり

地元の工務店の場合、地元の建材商社と深い付き合いがあるため、大手ハウスメーカーよりも優先的に資材を回してもらえるケースもあります。会社選びの際は「もし資材が遅れたらどう対応されますか?」とあえて質問し、その回答の具体性を見てみてください。


よくある質問(FAQ)

Q:契約後に「資材が上がったので値上げします」と言われました。拒否できますか?

A:契約書の「スライド条項」によります。合意のない一方的な値上げは認められないケースが多いですが、契約内容を確認し、納得できない場合は住宅相談窓口などの専門機関に相談することをおすすめします。

Q:引き渡しが遅れて、今のアパートの家賃が余分にかかる場合はどうなりますか?

A:これも契約書次第です。「遅延損害金」の規定があるか確認してください。ない場合は交渉の余地がありますので、着工前にあらかじめ「工期が守られなかった場合の補償」について合意形成しておくのがベストです。

次にとるべき行動

  1. 検討中の住宅会社の「工期管理」について、過去の遅延実績を率直に聞いてみる。
  2. 契約書を改めて読み直し、「物価変動による契約金額の変更」に関する項目にマーカーを引く。
  3. 不安を感じる場合は、契約を急がず、第3者の住宅アドバイザーや専門家に契約書のチェックを依頼する。

家づくりは一生の思い出になるはずです。まずは知識を武器に、納得のいく会社選びからスタートしましょう。

7代目社長の後悔しない家づくりch

数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!

北山裕史のプロフィール

1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。

その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。

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