2025年4月からの建築基準法改正と家づくりの変化
2025年4月、建築基準法が大きく改正され、これまで木造住宅の一部で免除されていた「建築確認・検査」の範囲が拡大されます。これまでは平屋など一部の建物では省略できた構造計算や確認申請が必要となり、建物の安全性がより厳しくチェックされるようになります。
この制度変更は、住宅の耐震性や省エネ性能を底上げする素晴らしい取り組みですが、一方で「設計の自由度」や「建築コスト」には大きな影響を与えます。法改正に適応できない間取りを選んでしまうと、構造計算の結果次第でプランの変更を余儀なくされたり、補強のための追加工事費用が発生したりするリスクが高まっているのです。
2026年以降に建てにくくなる間取り7選
構造上の制約や、計算の難易度が高まることで、今後避けるべき、または注意が必要な間取りの特徴を解説します。
1. 1階と2階の壁の位置が極端にずれている間取り
建物の強さを担保するためには、1階と2階の壁や柱の位置(直下率)が重なっていることが理想です。しかし、広いリビングを優先するために壁を極端に飛ばす設計は、構造計算上、非常に高い強度を求められ、過度な補強が必要になります。
2. 開口部(窓やドア)が極端に広いリビング
南面に大きな窓を配置することは魅力的ですが、壁が少なくなればなるほど、地震に対する耐性が低下します。新基準では、その開口部を支えるための構造強度の証明が必須となるため、設計のハードルが一段と上がります。
3. オーバーハング(跳ね出し)のあるデザイン
2階の一部が1階から飛び出しているオーバーハング構造は、見た目にはおしゃれですが、建物全体のバランスを崩しやすく、構造計算が非常に複雑になります。計算の結果、予想外の鉄骨補強などが必要になるケースが少なくありません。
4. 吹き抜けが広すぎる間取り
大きな吹き抜けは開放感がありますが、建物の水平方向の剛性を確保するのが難しくなります。特に階層をまたぐ巨大な吹き抜けは、構造上の弱点になりやすいため、計画段階での綿密な補強計算が不可欠です。
5. 複雑な凹凸があるL字型・コの字型の建物
建物が四角形でない場合、地震の力がかかった際に「ねじれ」が生じやすくなります。複雑な形状は、新基準ではより厳格にねじれを防ぐための強度が求められるため、建築コストが上がりやすい形状といえます。
6. 収納を優先しすぎて壁が少ない間取り
各部屋に大きな収納を配置しようとして壁を減らしすぎると、耐力壁(地震に耐える壁)の設置場所が確保できなくなります。特に間仕切りを減らしたオープンな間取りにする場合は、壁のバランスを慎重に考える必要があります。
7. 屋上バルコニーや重い屋根を採用した間取り
屋上バルコニーを設置すると、その分だけ建物全体に重さがかかります。重い建物ほど地震の揺れを大きく受けるため、壁の量を増やす必要があり、間取りを圧迫する原因となります。
なぜ契約後に「追加費用」が発生するのか
多くのケースでは、仮契約の時点では「概算見積もり」しか出ていません。しかし、確認申請を通すための構造計算を詳細に行うのは、契約後や詳細設計に入ってからです。
「この設計ならいける」と思っていたプランが、厳格な新基準による構造計算の結果、「強度不足」と判定されるケースがあります。その場合、以下の追加費用が発生する可能性が高まります。
- 構造補強費: 耐力壁の追加、梁(はり)のサイズアップ。
- 構造計算料: 複雑な設計を証明するための専門的な計算費用。
- 施工費: 補強に伴う大工手間や材料費の増加。
契約前にこれらのリスクを説明しない会社は注意が必要です。最初から性能を担保した設計をしてくれるパートナー選びが重要になります。
FAQ:よくある質問
Q. 法改正前に契約すれば新基準は適用されませんか?
A. 建築確認申請をいつ提出するかが基準となります。2025年4月以降に申請を行う場合は、すべて新基準が適用されます。着工時期が先であれば、今のうちから新基準を想定した設計をしておくのが賢明です。
Q. 構造計算はすべての家で行うべきですか?
A. はい。法改正により義務化の範囲が広がりますが、安全な家づくりには計算が不可欠です。構造計算を疎かにする会社は避けるべきです。
Q. 追加費用を防ぐにはどうすればいいですか?
A. 契約前に「構造の強さをどこまで考えているか」「新基準に対応した設計になっているか」を質問してください。また、見積もりに構造補強の予備費が含まれているか確認することも有効です。
次にとるべき行動
家づくりを成功させるためには、まずは「構造」を最優先に考えたプランニングを提示してくれる住宅会社を探すことが先決です。松阪・津・伊勢エリアで検討中の方は、以下の行動をとることをおすすめします。
- 設計方針の確認: 住宅展示場や完成見学会で「2025年4月からの新基準にどう対応していますか?」と必ず聞いてください。
- 構造計算の可視化: 「耐震等級3」を前提とし、なおかつそれを証明する構造計算書を提出できる会社かを確認しましょう。
- 早めの計画: 制度変更直前は建築確認の混雑が予想されます。余裕を持ったスケジュールで計画を進めましょう。
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7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


