後悔しない家づくりの鍵は「完成前のちょっとした工夫」にあり
多くの人が家を建てる際、間取りや外観といった大きな部分に気を取られがちです。しかし、実際に住み始めてから「しまった」と感じるのは、コンセントの位置やスイッチの高さなど、実は非常に細かな部分です。これらは一度施工してしまうと、壁を剥がすような大掛かりなリフォームをしない限り、変更が極めて困難です。
特に三重県のような地方都市では、移動手段として車が不可欠であり、将来的な健康状態の変化を見据えた家づくりが非常に重要になります。ここでは、特に重要な8つのポイントを深掘りします。
老後を見据えて指定すべき8つの重要仕様
1. コンセントの高さと位置の最適化
床に近い位置にあるコンセントは、若いうちは気になりませんが、腰を曲げる動作がつらくなる老後には苦痛です。将来的にベッドの配置が変わることを見越し、高めの位置にコンセントを配置しておきましょう。特に寝室やリビングの壁面は、家具のレイアウトに縛られない配置を意識してください。
2. スイッチの高さ設定
現在はユニバーサルデザインが普及していますが、それでもメーカー標準の高さが自分たちの身長に合っているとは限りません。家族全員が無理のない姿勢で操作できる高さか、廊下のスイッチは暗闇でも視認しやすい位置にあるかなど、実際の動線に合わせて細かく指定しましょう。
3. トイレ内の広さと手すり下地
トイレは将来的に介助が必要になる可能性が高い場所です。新築時に壁の中に「下地」をしっかりと入れておくだけで、数十年後に手すりを設置する際のコストを大幅に抑えられます。また、少し広めに設計しておくと、将来的な介護用具の導入もスムーズです。
4. 階段の手すりと段差の配慮
階段は家の中で最も事故が起きやすい場所です。手すりは片側だけでなく、両側に付けられるような設計にしておくのが理想的。また、踏み面の奥行きや蹴上の高さを標準より緩やかにすることで、老後の転倒リスクを劇的に減らすことができます。
5. 玄関ドアの仕様と土間収納
将来車椅子が必要になった際、開き戸は非常に扱いづらいものです。引き戸を選択しておく、あるいは将来的なドアの交換が容易な構造にしておくことが大切です。また、土間収納はベビーカーだけでなく、車椅子や介護用品の保管場所としても活用できます。
6. 洗面所のボウルと水栓
洗面台は、将来的に椅子に座って身支度ができる「カウンタータイプ」がおすすめです。また、水栓はセンサー式のものにしておくと、握力が弱まった時や手が汚れている時でもストレスなく利用できます。
7. 家具固定用の壁下地
地震対策として重要になる家具の固定ですが、新築時であれば壁の中にしっかりとした補強下地を入れることができます。後から「ここに棚を付けたい」「手すりを付けたい」と思った時、下地があるだけで施工の自由度は大きく変わります。
8. 室内の段差ゼロ(フルフラット)
徹底したバリアフリーは、今の快適さだけでなく、将来の安心に直結します。特にリビングから水回りにかけては、徹底して段差をなくす設計を徹底しましょう。これは、ロボット掃除機の運用にも有利に働きます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 下地を入れると建築費用は大きく上がりますか?
壁の中の下地は、新築時であれば人件費や材料費を抑えて施工可能です。後からリフォームで壁を剥がして補強するのと比べれば、コストは格段に安くなります。
Q2. どこまで老後のことを考えればいいですか?
極端なバリアフリーにすると現在の生活が不便になることもあります。「後から手すりが付けられるような下地を入れる」「コンセントを少し高くする」といった、今の暮らしを邪魔しない「将来の布石」を打つのが賢い方法です。
次にとるべき行動
- 間取り図を手に取り、5年後、10年後、20年後の動線を想像する
- 設計担当者に「将来的な手すり用の下地はどこに入っているか」を具体的に確認する
- モデルハウスを見学する際、コンセントやスイッチの「高さ」をメジャーで測ってみる
これらの小さな積み重ねが、将来の暮らしやすさを決定づけます。納得のいく家づくりを目指して、ぜひ設計段階で担当者と細かな打ち合わせを重ねてください。
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7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


