2026.04.03
【取り返しがつかない】奥行き5cm違うだけで使えない収納に…|新築で絶対に避けたい収納の後悔10選とその対策を徹底解説
せっかくの注文住宅。「収納は多ければ多いほど良い」と考えていませんか?実は、収納で最も大切なのは「量」ではなく「質(奥行き・配置・機能性)」です。
わずか5cmの差で、使い勝手が劇的に変わるのが収納の恐ろしいところ。本記事では、新築住宅で陥りがちな「収納の後悔」を10個に厳選し、プロの視点から具体的な対策を解説します。これから間取りを考える方は、ぜひチェックリストとしてご活用ください。
1. 収納の「奥行き」に関する致命的な後悔
収納計画で最も多い失敗が「奥行き」の設定です。広ければ良いという考えが、逆に使い勝手を悪くさせます。
1-1. クローゼットが深すぎて「死蔵品」が生まれる
一般的な住宅モジュール(910mm)に合わせてクローゼットを作ると、有効奥行きは約80cmになります。しかし、洋服をハンガーにかけるのに必要な奥行きは60cm程度。残りの20cmが「使いにくい隙間」となり、奥に押し込んだものが二度と出てこない原因になります。
* 対策: 収納するものに合わせて奥行きを細かく設定する。布団を収納しない場所なら、あえて奥行きを浅くすることも検討しましょう。
1-2. パントリーが深すぎて奥の食品が賞味期限切れに
キッチン横のパントリーで奥行きを45cm以上にしてしまうと、手前の物の後ろに隠れた食材が「行方不明」になります。
* 対策: 食品ストックがメインなら、奥行きは30cm〜40cmがベスト。一目で何があるか把握できる「浅い収納」を目指しましょう。
2. 「場所と動線」で失敗する収納の後悔
どれだけ大容量の収納があっても、生活動線から外れていれば使われません。
2-1. 玄関収納が「靴」だけで終わってしまう
最近のトレンドである「シューズクローク(土間収納)」ですが、靴の収納量ばかりに目を奪われると失敗します。ベビーカー、ゴルフバッグ、キャンプ用品、コートなど「外で使うもの」の置き場が不足しがちです。
* 対策: 玄関には「外で使う大きなもの」と「帰宅してすぐ脱ぐもの」の両方を置けるスペースを確保する。
2-2. ランドリールームに「着替え」の収納がない
洗濯機から干す動線は完璧でも、乾いた後の「収納場所」が遠いと家事負担は減りません。
* 対策: ランドリールーム内、あるいは隣接する場所に家族全員の下着やパジャマを収納できる「ファミリークローゼット」を配置する。
3. 「設備と機能」の見落としによる後悔
完成してから「しまった!」となりやすいのが、電気系統や建具(扉)の問題です。
3-1. 収納内部にコンセントがない
お掃除ロボットの基地、コードレス掃除機の充電、電動自転車のバッテリー充電など、現代の収納には「電源」が不可欠です。
* 対策: 収納計画と同時に、中で何を充電するかをリストアップし、あらかじめコンセントを設置しておく。
3-2. 枕棚(まくらだな)が高すぎて届かない
標準的な高さで設置された枕棚は、女性や子供には高すぎて使いにくいことが多いです。
* 対策: 使う人の身長に合わせて高さを指定する。または、昇降式の棚を検討する。
3-3. 扉の形状によるデッドスペース
折れ戸を採用すると、扉が重なる部分(端の方)にデッドスペースが生まれます。
* 対策: 中のものを出し入れしやすいよう、引き戸にするか、あえて「扉なし」のオープン収納にする。
4. リビングを散らかさないための「小物収納」不足
大きな収納ばかりに気を取られ、日常使う「細々としたもの」の居場所を忘れていませんか?
4-1. 文房具や書類の「定位置」がない
爪切り、ペン、薬、学校のプリント、取扱説明書。これらがリビングのテーブルに出しっぱなしになるのは、専用の収納がないからです。
* 対策: ダイニング周辺に奥行き30cm程度の「リビングチェスト」や「壁面収納」を設け、小物を分類して収納できるようにする。
4-2. 掃除用具の収納場所が決まっていない
掃除機やクイックルワイパーなど、毎日使うものを奥まったクローゼットに入れると、掃除のハードルが上がります。
* 対策: リビングの一角や廊下など、すぐに手に取れる場所に掃除用具専用の縦長収納を作る。
5. 収納計画で絶対に意識すべき「3つの鉄則」
失敗を防ぐために、以下の3点を意識して図面をチェックしてください。
1. 「何を・どこで・どう使うか」を書き出す: 単に「広さ」で考えず、生活シーンをシミュレーションします。
2. 可動棚を積極的に採用する: ライフスタイルや収納物は変化します。固定棚ではなく、高さを変えられる「可動棚」を基本にしましょう。
3. 「5cm」を侮らない: 収納ボックス(無印良品やニトリなど)のサイズをあらかじめ調べ、それがぴったり収まる有効寸法(壁の厚みを引いた内寸)を確保しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 収納の割合は延床面積のどれくらいが理想ですか?
A. 一般的には「延床面積の10〜12%」と言われていますが、数字よりも「必要な場所に適切なサイズがあるか」の方が重要です。
Q. ウォークインクローゼット(WIC)と壁面クローゼット、どちらが良いですか?
A. WICは着替えスペースなどの「通路部分」が必要なため、面積効率は壁面収納の方が高いです。限られた面積なら壁面収納、ゆとりがあるならWICという選択が一般的です。
Q. 奥行きが深すぎて困っている既存の収納はどうすればいいですか?
A. 手前に「よく使うもの」、奥に「季節もの(オフシーズンの衣類や家電)」と前後で分けるか、キャスター付きのワゴンを活用して奥のものを取り出しやすくしましょう。
次にとるべき行動(CTA)
1. 今の家の不満を書き出す: 「どこが片付かないのか」「何の出し入れが面倒か」をリスト化しましょう。
2. 収納したい物のサイズを測る: 掃除機、スーツケース、お気に入りの収納ボックスなど、主要なアイテムの寸法を把握しましょう。
3. 図面で「有効寸法」を確認する: 図面の寸法は「柱の中心」からの距離です。実際の収納内寸(壁の内側)を必ず設計担当者に確認してください。
完璧な収納は、暮らしを劇的にラクにします。後悔のない家づくりのために、ぜひ細部までこだわってみてください。
YouTube動画でさらに詳しく学ぶ
この記事の元となった動画では、実際の失敗例やさらに具体的な対策が紹介されています。視覚的に理解を深めたい方はぜひご覧ください。
関連トピック(元動画):

7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


