2024.06.12

傾斜地の土地は2種類ある?土地の種類と地盤の強さは要チェック

傾斜地の土地は2種類ある

住宅を建てる土地は平坦でなければいけません。平坦でない土地に住宅を建てたとすると、住宅が傾いてしまい、非常に危険です。

では山間部などの傾斜地の土地はどうなっているのでしょうか。もちろん傾斜地の土地も平坦になっています。しかし同じ平坦な土地であっても、傾斜地においては2種類存在します。

まずは「切土」と呼ばれる方法で平坦にされた土地。これは傾斜地を切り出して平坦な部分を造っています。

そしてもう1つが「盛土」と呼ばれる方法で平坦にされた土地です。こちらは傾斜地に土を盛って、平坦な部分を造っています。また「盛土」は傾斜地だけでなく、山間部の谷間に土地を造る場合にも用いられる方法です。

このように同じ土地でも、実は違う方法で造られている土地があるのです。そして日本の国土の多くは傾斜地であるため、多くの場所でこの2つの方法は用いられています。今住まわれている土地も、意外と「切土」や「盛土」で造られているかもしれません。

「切土」と「盛土」はどちらがいいのか

「切土」で造っても「盛土」で造っても、結果的には同じ土地だと思われるかもしれません。しかし土地選びの際には「切土」か「盛土」かという問題は重要なポイントになってきます。

その理由は、強度に違いが出てくるからです。

切土は傾斜部を切り出していました。つまり地盤の強さは本来の傾斜地に由来します。そのため土地の強度も確保できるのです。

ところが盛土は新たに土を盛っているわけですから、傾斜地本来の地盤の強さは関係なく、いかに押し固めているかが問題となります。しっかりと押し固められていなければ、住宅の傾きなどが起きてしまいます。

また盛土に関しては山間部の谷間でも利用されると書きました。この場合、盛土をした場所に田んぼなどがあると、水によって余計に土地の地盤が弱くなることがあります。

このように「切土」と「盛土」で比較するのであれば、切土の土地の方が安心して住宅を建てられるということになります。

地盤改良で安心できる土地に

「切土」と「盛土」では、切土の土地の方が安心ですが、どちらも本来は傾斜地だったところに無理矢理土地を造っていることには変わりありません。そのため、たとえ切土の土地であった場合でも、地盤が弱いというリスクがある可能性も充分に考えられます。

そのため傾斜地などの土地を購入する場合は、まず地盤がしっかりとしているのかを確認しましょう。

そして、もし地盤が弱いなどのリスクがある場合、地盤改良をするという方法があります。こうすることで地盤の強度を確保でき、住宅を建てるのに十分な土地になるのです。

しかし地盤改良を行うとなると、費用がかかってしまいます。土地の広さにもよりますが数十万円から数百万円はかかるでしょう。もちろん土地の購入代や住宅の建築費用なども必要となりますから、かなり大きな出費となります。

あまり考えずに傾斜地の土地を購入して地盤改良をしてみたら、住宅にかける予算がほとんど残らなかったということにもなりかねません。これではせっかくのマイホームも夢に終わってしまいます。

そのため傾斜地の土地を購入する場合は、土地の代金と住宅の予算をあらかじめ決めておき、地盤改良が必要であれば、どのくらい住宅の予算を削れるのかをしっかりと考えたうえで、土地を購入するのかを検討する必要があります。

また地盤改良を行う業者は、施工業者から紹介してもらうことが一般的です。つまりしっかりとした地盤改良を行う業者を紹介してもらうためには、しっかりとした施工業者を選ばなければならないということです。

施工業者の選び方も重要になってくるのです。

北山建築編集部

新築からリフォーム/リノベーション、不動産のことまで、家づくりにまつわるお役立ち情報を発信していきます。

家づくり
無料相談会
毎日開催中!

間取りのこと、お金のこと、土地のことなど
家づくりのことなら何でもご相談ください。