物件選びを価格だけで考えてはいけない
多くの人はマイホームを持つことが夢だと思います。そのためには物件選びからスタートしなければなりません。
物件選びの基準はいくつかありますが、価格を重視して物件選びをするという人もいるでしょう。価格を重視するのであれば、線路沿いや道路沿いの物件が非常に安くなっています。
しかし、いくら安いからといっても、簡単に線路沿いや道路沿いの物件を選ぶべきではありません。線路沿いや道路沿いの物件には、価格が安いなりの理由があるのです。
もちろん線路沿いや道路沿いの物件は絶対に選ぶべきではないというわけではありません。しかし事前に注意点を知っておき、理解した上で選ばなければ後悔することになってしまいかねません。
では線路沿いや道路沿いの物件にはどのような注意点があるのでしょうか。
線路沿いと道路沿いの物件を選ぶ際の注意点
線路沿いや道路沿いの物件を選ぶ際に知っておきたい注意点をご紹介していきます。
線路沿いの物件の場合
まず線路沿いの物件についてです。線路沿いの物件でやはり気になるのは騒音でしょう。日中はもちろん、遅い時間帯まで電車が運行している地域もたくさんあるため、常に騒音に悩まされるということもあります。
また線路沿いはどこも同じように騒音が気になるわけではなく、場所によって違いがあります。
たとえば駅の近くの線路沿いではどうでしょうか。電車の走行音はもちろん、駅のアナウンスも聞こえてきますし、駅の利用者の声なども聞こえてくるでしょう。さらに線路の中でもカーブに近い場所であれば、警笛が聞こえてくることもあります。
このように場所によっては走行音以外の騒音も気になってしまいます。
最近では線路に工夫がされており、騒音がそれほど気にならない場所も増えてきています。しかし騒音が気にならない場合でも、電車の乗客からの視線が気になることもあるでしょう。
騒音ばかりを気にするのではなく、乗客の視線についても考えておくべきです。
道路沿いの物件の場合
次は道路沿いの物件を選ぶ際の注意点です。
道路沿いの物件も、やはり一番に騒音が気になります。特に幹線道路付近であれば、深夜を過ぎても多くの車が行き交うので、より音が気になってしまうでしょう。
また車通りは音以外の問題も生んでしまいます。深夜になると車はライトを点けるので、光が気になることもあります。さらに排気ガスによって窓を閉め切った状態でなければ生活できないということもあるでしょう。洗濯物が外に干せないというのも、よくある問題です。
時間をかけて物件を確認する
以上のように線路沿いや道路沿いの物件には、騒音をはじめとした様々な問題が発生します。
購入した後でこれらの問題に悩まされないようにするためにも、物件を購入する前に実際に足を運んで、どのくらいの音が聞こえるのか、どのような音が聞こえるのかを確認しましょう。また可能であれば朝、昼、夜と時間を変えて足を運び、それぞれの時間帯で音の違いなどを確認しても良いかと思います。
そして線路沿いや道路沿いの物件を選ぶ場合には、建売物件よりも土地を購入して新築を建てる方が理想的です。
最近の建材には、防音性が高いものもたくさんあります。そういったものを使っていれば、電車や車の騒音も大幅にカットできます。また発生する問題に合わせて家を設計することもできるので、より住みやすい家を造ることができます。
線路沿いや道路沿いの物件を選ぼうと考えている方は、しっかりと確認したうえで、場所に合った家を建てるようにしましょう。
北山建築編集部
新築からリフォーム/リノベーション、不動産のことまで、家づくりにまつわるお役立ち情報を発信していきます。