2026.04.29
【業界の闇】「結局使わないと知っている」それでも営業マンが設備を勧める本当の理由9選|中抜き構造と適正価格の見極め方を知ってほしい…
家づくりにおいて、住宅メーカーの営業担当から「このオプションは付けたほうがいいですよ」「いま非常に人気なんです」と、高額な設備を勧められた経験はありませんか?
しかし、その提案の裏には、施主の暮らしやすさとは別の「住宅業界特有の事情」が隠れていることがあります。本記事では、住宅業界の構造に精通したプロの視点から、営業マンが「結局使わないと分かっている設備」を勧めてくる裏の理由9選を徹底解説します。
なぜ「使わない設備」を勧められるのか?裏にある9つの理由
営業マンが提案してくる設備の中には、暮らしの質を上げるものもあれば、完全に「会社のため」のものも存在します。以下の9つの理由を知ることで、提案の真意を見抜く力を養いましょう。
1. 会社からのノルマ達成のため
最も単純かつ大きな理由は「会社としての目標数字」です。特に高額オプションや指定メーカーの採用は、その月の契約数や売上目標をクリアするための指標に組み込まれていることが多く、営業担当は「暮らしの最適解」ではなく「会社の目標」を優先せざるを得ません。
2. バックマージン(リベート)の存在
特定のメーカー設備を採用することで、住宅会社に「バックマージン」が入るケースです。メーカーと住宅会社の間で結ばれる契約により、特定の製品を使えば使うほど、住宅会社側にキャッシュバックが発生する仕組みです。施主が支払う代金の数%がメーカーから住宅会社に戻るため、営業マンには強い推奨動機が働きます。
3. 「見栄え」が良く、契約を取りやすいため
モデルハウスやSNSでよく見る「キラキラした設備」は、契約前の顧客の心をつかむのに最適です。「最新のアイランドキッチンを入れたい」「全館空調は憧れ」といった施主の感情を刺激し、成約率を高めるためのツールとして利用されます。
4. クレームになりにくい(無難な)選択
営業マンにとって、個性的な提案をしてトラブルになることは避けたいものです。大手メーカーの標準的な高額設備であれば、品質や故障のリスクをメーカーが保証してくれるため、後々のトラブル対応が楽になります。「とりあえず高いものを選んでおけば文句は出ないだろう」という思考が働きます。
5. 提案の引き出しが少ない
そもそも、その営業マン自身の知識が乏しいというケースです。深いヒアリングを行って暮らしに合わせたコストダウンを提案するよりも、カタログの上位機種をそのまま提案する方が、リスクを負わず説明も簡単です。
6. 工期短縮と施工の標準化
特定の高額設備は、施工手順がマニュアル化されていることが多く、職人にとっても扱い慣れています。イレギュラーな施主支給やマイナーな製品を採用されるよりも、会社が管理しやすい製品を提案することで、工事の効率化とトラブル防止を図っています。
7. 「とりあえず付けておく」という日本人の心理を突く
多くの日本人は「せっかくだから」「あったほうが便利そう」という不安を抱えています。営業マンは、この「損をしたくない」「後悔したくない」という心理を巧みに操り、本来不要な設備を保険のように感じさせて提案します。
8. ブランドイメージの維持
会社として「最新設備を導入している先進的なメーカー」というブランドイメージを維持したいという意図もあります。住宅の性能よりも「何を採用しているか」という肩書きで住宅を売る手法は、今も根強く残っています。
9. 利益率の高さ
高額なオプションほど、実は利益率が高く設定されているケースが多々あります。定価に対する仕入れ値が低い設備を選べば、会社全体の利益を確保しやすくなります。施主の予算枠を早めに埋めてしまうためにも、こうした高額設備は有効です。
「適正価格」を見極め、後悔しないための防衛策
では、こうした営業提案に流されず、自分たちにとって本当に必要なものを選ぶにはどうすべきでしょうか。
「なぜそれが必要か?」を具体的に言語化させる
「人気だから」「便利だから」といった抽象的な説明で納得せず、「わが家の生活リズムのどこで、どのくらいの頻度で使うのか?」を問いかけてみてください。答えに窮する営業マンは、その設備に自信を持っていない証拠です。
「見積もりから外した場合の価格」を比較する
オプションを追加した合計金額だけでなく、標準に戻した場合の差額を確認しましょう。その金額を住宅ローンに含めた際、35年後の支払い総額をシミュレーションすることで、冷静になれるはずです。
「住んだ後のメンテナンス費」まで聞く
設備は「買って終わり」ではありません。高機能なものほど、将来の部品交換や修理費用が高額になります。20年後、30年後にいくらかかるのかを知ることで、本当にその設備が身の丈に合っているか判断できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 営業マンを疑ってかかったほうがいいのでしょうか?
疑うというより「対等なパートナーとして対話する」ことが大切です。相手は住宅のプロですが、あなたの生活のプロではありません。提案に対して「感謝しつつも、自分のライフスタイルと照らし合わせて判断する」というスタンスを貫きましょう。
Q2. 良い提案かどうかを見分けるポイントは?
「減額提案」をしてくれる営業マンは信頼できます。「この設備は実はあまり使わない人も多いので、外してその分を断熱材に回しませんか?」といった、施主の利益を優先した提案ができる担当者は非常に希少で優秀です。
Q3. すでに高額設備を入れて契約してしまいました。どうすればいい?
着工前であれば、変更が可能な場合があります。冷静になって必要性を再検討し、どうしても不要だと感じる場合は、勇気を持って「仕様変更」を相談してみましょう。
失敗しない家づくりのために:次にとるべき行動
家づくりは、情報の非対称性が大きい業界です。営業マンの言葉を鵜呑みにせず、以下の行動をとることを推奨します。
1. 「自分たちの暮らしの優先順位」を書き出す(設備よりも構造や断熱にお金をかけるべきか)
2. SNSや口コミだけでなく、実際のOB訪問を行う(本当にその設備が使われているか聞く)
3. セカンドオピニオンを活用する(住宅会社以外のアドバイザーに相談する)
家は、見栄を張るための場所ではなく、家族が幸せに暮らすための場所です。ぜひ、「本当に必要なもの」だけに予算を配分し、満足度の高いマイホームを完成させてください。
関連トピック(元動画):

7代目社長の後悔しない家づくりch
数多くの家づくりをしてきた北山建築7代目棟梁が、お客様に寄り添う一生ものの家づくりをコンセプトに、「建てた後も後悔のない家づくり」ができる情報をお伝えしていきます!
北山裕史のプロフィール
1967年3月2日、北山家の長男として生まれ、小学、中学、高校時代は勉学以上に野球に打ち込み、挨拶、礼儀、人間関係の大事さを学ぶ。地元松阪工業を卒業後、父の勧めで石田建築へ大工修行に入り、28歳で自身初の棟梁として棟上げを行い北山建築7代目棟梁となる。
その後34歳で家業から企業へと方向転換し2001年5月21日「有限会社北山建築」を設立。現在も一貫した「お客様との一生涯のお付き合い」を合言葉に顔の見える家づくりを展開中。


