住居の利便性を高めるためには、いくら必要か?

住居とは、「住む場所」「暮らす場所」「寝る場所」「家族が団らんをする場所」様々な機能を有し、人生においても非常に大切な空間です。

例えば、地震に備えて耐震性を向上させたい。シックハウスなどのアレルギーの原因になるものは、使わない。老後の事や家族の事を考え、バリアフリーにしたい。家を建てる場合には様々な機能性、利便性について希望が出ます。

利便性を高め、住み心地の良い家にするために必要不可欠なのは資金です。そうなれば気になるのが、「自分の収入でどれだけの金額を借入する事ができるか?」でしょう。

住宅ローンの借入可能額は、返済負担率という割合によって決まります。
返済負担率とは、収入の中からどれぐらいの割合を、ローンの返済に回せるかという数字です。簡単に言うと年収500万円の人がローンの返済に年間100万円回せるならば、20パーセントとなります。

その返済負担率の計算に必要になるのが次に説明する「審査金利」です。

審査金利が分かると借入できる金額が分かる

住宅ローンのチラシ、パンフレットよく見てみると、借入を行った場合の金利が記載されています。しかし、ここでご紹介している「審査金利」は記載されていません。

借入の金利<審査金利

実際の借入の金利より審査金利の方が高くなっています。

審査金利とは、どれぐらいの住宅ローンが組めるか、返済負担率等に基づいて、銀行などの金融機関が審査する時に使う金利のことです。

要するに銀行などの金融機関が審査をする時に使うのが「審査金利」
実際に借入したときに適用される金利が「借入金利」です。

審査金利は、金融機関によって違うのですが、大体3~4%に設定されている事が多いです。

銀行などの金融機関がローン審査の時、利用者が希望する融資金額に対して審査金利を適用し、年間の返済額を計算します。
年間返済額が年収に占める比率が負担返済額の範囲に収まれば、ローン審査が通ると考えておけばよいでしょう。

計算式
融資希望額(円) ÷ 100万円 × 審査金利での100万円あたりの月返済額(円) × 12(ヶ月) = 年間返済可能額(円)

上記の計算式が分かれば、年収から、借入可能額を計算することもできます。

計算式
税込年収 × 返済負担率(%) - 他のローンの年間返済額 = 住宅ローンの年間返済可能額(円)
住宅ローンの年間返済可能額(円) ÷ 12(ヶ月) ÷ 審査金利での100万円あたりの月返済額(円) × 100万円 = 最大融資額(円)

上記の計算式は少し複雑ですので、別の記事で詳しくご紹介しますが、大雑把にどれぐらいの金額を借入する事ができるか分かれば、どれぐらいの広さや性能をもった住居を建てれるかが分かり、計画も立てやすくなります。

住宅ローンの「収入合算」ができる連帯債務と連帯保証の仕組み

北山建築編集部

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