2024.05.29

無垢材のデメリット

無垢材は、調湿性能の高さや温度変化がしにくいという特徴を持っているため、多くの人に愛されている素材です。また、自然の木そのものの外見は単純に心地よく、これも支持される理由となっています。ちなみに、メリットは別の記事で詳しく述べています。ただ、無垢材はメリットばかりを持つ建材ではありません。公平な視点から見るために、ここでは無垢材のデメリットについて着目していきましょう。

<無垢材は傷や汚れが付きやすい>

無垢材の最大のデメリットは、「傷や汚れに弱い建材である」ということでしょう。

 

たとえ硬めのものであっても、無垢材はやはり「木」です。そのため、硬いものを落とすと、それが「傷跡」として残ります。また、水にも弱く、たやすく輪ジミなどを作ってしまいます。

「無垢材の良さを存分に感じたい」ということで、無塗装を選んだ場合はさらにこの傾向が強くなります。

 

無垢材はその性質上、小さなお子さんをお持ちのご家庭にも好まれます。しかしお子さんが物を落としたり水をこぼしたりしたときの手入れが大変だというデメリットが、無垢材にはあります。

このため、まめに手入れすることは当然として、傷やシミも「家の味」「家の歴史」として受け止めていける姿勢が求められます。

<無垢材は膨張する>

無垢材は調湿性に優れた素材であることが、大きな魅力です。

しかしこれは、「無垢材は縮んだり膨れ上がったりする」ということと一緒に考えなければなりません。

 

無垢材は、過度に乾燥した環境や過度に湿った環境に置かれると、収縮と膨張によって「反り」などのトラブルが起きることがあります。

 

もっとも、これは建材として使う前に、使うべき環境に少しおいておくことである程度は調整が可能です。また、上で挙げた「傷がついた無垢材」も、薄く全体を削っていくことで、目立たなくさせることはできます。

 

無垢材には、メリットもデメリットもあります。使う人間に対して、心地よさと手間を求めるのが、無垢材の個性といえるでしょう。

北山建築編集部

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